やっと「ヒミズ」みた。染谷将太、二階堂ふみ最高。

バットエンド作品が好きな俺ですが、この「ヒミズ」の後味の悪さも中々のもの。
簡単に言えば、高望みもせず、ただただ平凡に普通に暮らす事を望む主人公が、どんどん異常な生活に巻き込まれて行くという作品。

3.11の被災地で撮影した事が物議をかもした映画「ヒミズ」。被災地の映像が差し込まれているシーンが、必ずしも被災地で撮影する必要性が無い場面である事や、そもそも「ヒミズ」は原発やら、震災がテーマじゃないって事が、賛否両論どころか否定の的になってる。まぁ見てみると批判その通りで、園子温的新解釈を存分に入れた「ヒミズ」になってました。でも、日本を一瞬にして絶望に陥れた「震災」とこの作品全体を包み込む絶望感に共通するものを見いだしたのだと思う。そしてその絶望にとらわれ続けるのではなく、生きろというメッセージを発信したかったんだと思う。残念なのは「震災」を盛り込んだ事で本質がブレた事かな。だから批判は批判で分かるけど、とは言え、俺はこれはこれでいいんじゃないかと思う。映画は監督の作品なので、彼の表現には必要だったんだ。

キャラクターが違ったり、ストーリーが違ったりと原作とのギャップに最初は驚いたんだけど、主役の住田とヒロインの茶沢さんの雰囲気はしっかり出てるね。原作を踏襲しつつも、原作はどちらかというと陰湿な暴力なのに対して、園子温監督らしい激しい暴力感も加わって、迫力ありました。原作が好きだからこそ、この作品も俺は受け入れられる。ちなみにエンディングは原作と違います。エヴァみたいなもんだと思えばいいか(笑)ちなみに茶沢さんみたいな子、俺、大好きです。そして二階堂ふみも大好きです。あっ、昨日のエントリーで書き漏れた。

『ヒミズ』(2012年)★★★☆・
監督:園子温 主演:染谷将太、二階堂ふみ




退職の際、上司や同僚からプレゼントをいただきました。
MotherHouseのブックカバーと、PILOTのペン。大事に使います、ありがとうございました。

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ぱーそなるえふぇくつ

Personal Effectsとは「私物」のこと。 岩手出身の私“Meloky(メロキィ)”が、気の向くまま・思いつくがままに書き綴るBlog。趣味、家族、仕事、本、食事、音楽について、他にも喜び・憤り・哀しみ・楽しみ・悩みなどの喜怒哀楽や、普段は口にしないような些細な事など、包み隠さず書きなぐるそんな場所。 私のDJ MIX音源もここから聴いていただく事ができますよ。