すでにFacebookで案内してますが、数年ぶりに私個人名義のMIXを作りました。タンテですべてを作った訳ではないのでEDITというのが正しいのかもしれません。その証拠に聴いてもらうと分かると思いますが、ピッチ(曲の早さ)は調整していません。はこれと同じ方法で作ったのが前作「Channel M」で、今回の「M's Clam Chowder」はその後継的作品です。
※Macユーザーには分かると思いますが、これは「GarageBand」で作っていて、専門の有料ソフトは使っていません。なので、誰でも作れるんですよ。
※Macユーザーには分かると思いますが、これは「GarageBand」で作っていて、専門の有料ソフトは使っていません。なので、誰でも作れるんですよ。
最初は「Chnnel M2(仮)」にしようと思っていたんだけど、前回のような“チャンネルを変える”コンセプトを今回も引き継ぐのが難しかったので、今回は名前を変える事にしたわけ。「クラムチャウダー」ってのは、家にあるもので簡単に作れて、かつ、ハズレることがない無難な家庭料理と言われていて、食べて美味しいし、ホッコリするし、文句無いでしょ?そのイメージとマッチしたので、この名前にしました。
そういえば、俺のMIXの作り方ってあまり話したこと無いな。ちなみに、このシリーズで俺がこだわりたいポイントは5つ。
①他のシリーズよりも曲数を多く収録すること
②多ジャンルにわたること
③POPSを入れること
④原曲とカバー曲(サンプリング曲)を収録して、「へぇ〜」って思ってもらうこと
⑤新旧問わず収録すること
今作の制作に要した時間はおよそ半日。曲選びを含めれば2日くらい。
作り方は昔から変わらず、アルバムに入れたい曲をとりあえず一通り集める。今回の場合は50曲ほど(収録予定数の2倍強)ピックアップして、iTunesのプレイリストに突っ込んでいく。頭の中で描いたアルバムのイメージにあわせて、順番を決めていくので、集めた50曲はこのタイミングで取捨選択されるわけ。
それでも実際は、続けて聴いてみると違和感とかが必ずあって、その場合は都度曲を変える。その1曲を変えるだけでしっくりくることもあれば、その1曲を変えたが為にイメージが変わって、以降の曲を全部ピックアップし直す事もある。それはもうやってみなきゃ分からない。ある程度の1枚の流れと曲が決まったら、実際にMIX(EDIT)作業をしていきます。そこでもまた違和感ってのは出てくるので、その時はまた都度曲を入れ替えます。こうやって1枚のアルバムイメージは完成されます。
自分の性格上、数日にわたって編集作業をする事はあまりしない。ご飯食べないほど時間を忘れて没頭してしまうんだけど、1回取り組んだら最後までやりきる。だから、後で聴き直すと、どうしても粗が残っていることに気づくんだけど、まぁそれも良しとしようと(笑)あまりにひどい時は直すけどね。
今作は当初、POPS寄りの音楽とメロウなSOULで構成するつもりだったんですけど、最近よく聴いているFutureFunkとか、BoggieDisco的な曲に流されてしまい、結果こうなりました。
できたての「クラムチャウダー」、是非暖かいうちにお召し上がりくださいな。
以下、収録曲の紹介です。25曲分あります。長いです。曲聴きながら読んでやってください。
【曲番.アーティスト名 / 曲名】
01.meloky / Introduction
一番困るのはこの最初と最後。だいたい自分で作ります。作ると言っても、あるものに手を加えて自分のものにするんですけどね。今回は比較的シンプルに、「初め」っぽい感じです。
02.安藤裕子 / すずむし
先日Billboard Liveで生歌を聴いてきましたが、彼女の声好きです。最新のアルバムの『勘違い』から。
この曲は、次の曲を歌っているBennySingsがプロデューサーを務めています。なので、とても雰囲気が似ています。そりゃ、そうだ。
03.Benny Sings / Let Me In
彼と出会ってから、もう10年近くなるでしょうか。先日Billboard Liveで生演奏を堪能してきましたが、もう4回目かな。オランダを代表するシンガーソングライターとなりました。彼の音楽はPop Jazzと呼ばれます。その可愛らしく優しいメロディは、彼の最強の個性となりました。
04.Hanah / for you and with you
ヒップホップを軸に、オールラウンドなダンスミュージックをフォローする日本が誇るインディー・レーベル「jazzy sport」から突如現れたHanah。この曲に出会ったのは収録アルバムがリリースされた2008年。こういう音楽は色褪せない。このハスキーがかったウィスパーボイスは、日本では数少ないのではないでしょうか。スローテンポで、とても凝った曲。好き。
05.ACO / Inside My Life
Dragon Ashのシングル「Grateful Days」のACOと言えば、ピンとくるかな?この人の声は色っぽい。この曲は「Lovin' you」でお馴染みMinnie Ripertonのカバー。これまでも多くの人にカバーされたり、サンプリングに使用される名曲です。共通するのはセクシーで艶やかに歌われるということ。Hanah同様、繊細な声の雰囲気が似ているので、入れました。
06.Kellee Patterson / Magic Wand Of Love
スピリチュアル&メロウジャズの名門「Black Jazz」の看板アーティストの一人。その代表曲がこれ。フルートとエレピのメロディがとても心地よく、そしてこの声。文句なし。個人的に、この次の「Feel like making love」にメロディが似ていると思っているので聴いてみてください。
07.Marlena Shaw / Feel Like Making Love
この曲もカバーが多い名曲として知られています。私も誰のバージョンをかけようか迷ったのですが、流れがメロウソウルでしたので、今回はMarlena Shawバージョン。この人がオリジナルと思っていたのですが、実はロバータ先生だと知って驚きました。
08.Leon Ware / Why I Came To California
この辺からソウルからディスコティックになってきます。
詳細はあまり分からないんですけど、MJやらマーヴィン・ゲイ、ミニー・リパートンらとも関わっていた方のようですな。こういうソウルフルな音楽大好きです。音楽を聴いて好き嫌いはすぐ言えるんですけど、未だに好きな音楽に共通していることが何かは、上手く説明できません。
09.A Taste Of Honey / Rescue Me
ディスコ・クラシックス!この曲は大学1年のときにDJデビューした時に購入して以来ずっとかけています。躍動的なビートに対して、哀愁のあるメロディ。この前のWhy I Came To Californiaにも共通するのは「哀愁」なのかもしれないですね。
10.Nice And Nasty 3 / The Ultimate Rap
DJをやっていた時から好きな曲はいろいろと変わり続けてきましたが、変わらず好きなのはディスコ・ラップ。この曲はオリジナルで購入すると50,000円を超える名盤と言われてました。ちなみに9曲目「Rescue Me」をサンプリングしていますよ、分かるかな?日本語ラップ好きの人には、BUDDHA BRAND「大怪我」と言えばピンとくる?
11.Brother D & The Collective Effort / How We Gonna Make The Black Nation Rise
これまたディスコラップな1曲。名コンピ『Big Apple Rappin'』に収録されているオールドスクール期のクラシクス。ご存知Cheryl Lynn「Got To Be Real」をまんま使った曲。でもかっこいい。ちなみにドリカムの「決戦は金曜日」は「Got To Be Real」が元ネタです。
12.Glenda McCleod / No stranger to love (vocal)
この曲あたりから、ブギー&スペーシーな雰囲気をまとったディスコに変わります。
アーティストは一切詳細不明。この後の曲達をアルバムに入れたいが為に、これまでの流れを変える役割をかってくれた、このアルバムの要(かなめ)ソングであることは間違いない。
13.Kitty Grant / Glad To Know You
ディスコ・ダブシーンの最重要ユニットIDJUT BOYSのアルバムに収録されたこの曲。IDJUT BOYSがDJプレイしたというだけで、そのレコードの価格が倍になると言われた事もありました。事実、IDJUT BOYSの文字を見かけたら必ず視聴していたのは懐かしい話。ディスコマナーに則ったメリハリのある曲で、かつ次の曲のお膳立てとしても最高。
14.KOJI12000 / 宇宙人
奇をてらった1曲・・・というわけではなく、最高のテクノポップだと確信しております。お笑い芸人:今田耕司さんの音楽プロジェクトKOJI12000。早くからこの曲は収録候補になっていて、この曲につなげる為に前の曲が決まっていったわけです。これまでも俺のMIXの収録候補に挙がっては、予選落ちしたこの曲がついに日の目を見ました。
15.Snoop Dogg / Sexual Eruption
この後に収録されているZen-La-Rock氏も影響を受けたというアーバン・ミュージックの代表曲。近年では、さらに洗練されたDamFunkといったアーティストも出ていますが、やはりこのスヌープ先生の影響を受けているわけです。都会の夜・ネオンを思わせるシャレオツな1曲です。
16.Patrice Rushen / Forget me nots
アフリカンアメリカンのソウル歌手であり、ピアニストの彼女。ワスレナグサの英語名が「Forget me nots」。グラミー賞ノミニーでもある彼女は映画音楽にも携わっています。ちなみに彼女は映画『Men In Black』にも関わっていたので、この曲がテーマ曲としてサンプリングされています。それが次の17曲目です。
17.Will Smith / Men In Black
実は、この2曲をMIXすることは、DJデビューした時からの念願でした。中学生のときに『Men In Black』のサントラを購入し、それこそすり切れるほど聞き倒したこの曲。この曲のクールさは、原曲の良さ+宇宙的な現代風アレンジの融合によるものだと思います。良いものはアレンジされながらも伝えていくべきです。ある意味、今回のアルバムのコアとなる1曲です。
18.ZEN-LA-ROCK Feat. BTB / SOUND MAGIC
ここ2年、一番聴いたアーティスト:ゼン・ラ・ロック。9月かな、一緒に写真を撮りました(ミーハーw)。
RedbullのCMソング(コロンブスver)を歌うなど、精力的に活動されてます。日本のアーバン・ファンク(フューチャー・ファンク)はこの人に委ねられたと俺は思ってます。
19.Flying Lotus / Wake me
HipHopを手がけるアーティストで、強い重低音と特異なリズムが特徴的な彼ですが、今はJazz界からも注目されているみたいで、今後さらにこの名前を見かける機会が増えそうです。実験的な音楽が多い印象なんだけど、こういうソウルを早回しサンプリングするような単調なメロウ曲もあります。これ、かっこいいんだよね。ちなみにコルトレーンの血を引いていますよ、この人。
20.キエるマキュウ / hakoniwa
あぁ、かけてしまった・・・。男気J-Rap:キエるマキュウ。音楽もラップもドンピシャにかっこいい。文句無いっす、ずっと聴けるっす。アルバムタイトルと同名の「hakoniwa」。このラップを担当しているMAKI THE MAGIC氏は昨年秋に突然逝去し、みなを驚かせました。アルバムリリースしたときにサインいただいたうえに、一緒に写真まで撮っていただいて。なのにその後間もなく亡くなるなんて・・・。これからも聴き続けますね。
21.Mayer Hawthorne / Wine Glass Woman
そろそろ終盤に差し掛かってますね。ここ5年で一番聴いているアーティスト:Mayer Hawthorne。ブルーアイドソウルですが、黒さを感じさせるサウンドと歌い方が彼の特徴です。良い意味での古めかしさも感じさせます。デビュー前、彼のデモテープを聴いたレーベルの代表は、70年代のテープが送られてきたと思ったというエピソードもあるほどですよ。
22.坂本慎太郎 / Wine Glass Woman
元「ゆらゆら帝国」の坂本慎太郎による「Wine Glass Woman」の日本語コラボ版。21曲目と同曲ですよ。急に日本語になりますので、びっくりするかもね。Mayer Hawthroneが坂本慎太郎のファンだったことから企画された完全限定販売EP。原曲も好きですが、直訳みたいな日本語詞も味があって好きですよ。
23.吉幾三 / Bowl Man
最後の曲となりました。アニメ「へうげもの」のサントラに収録される予定だったこの曲ですが、とある事件が原因で販売中止になった幻の1曲。(その後リリースされたのかね?)吉幾三の説明は不要と思いますが、彼の声って、ソウルフルだよね。まさかまさかのディスコチューンです。かっこいいでしょ!
24.meloky / hotaru no hikari
最後にふさわしく「蛍の光」に閉店のようなアナウンスを入れてみました。
安直といえば安直ですが、これくらいはやりたいなと思ってさ。
25.Korean Psych Joints / track.03
24曲からのボーナストラックとして入れちゃいました。「蛍の光」のファンクアレンジ。これがほんとに最後の曲。この曲は詳細は一切不明。アーティスト名も、正しいか分かりません。韓国のサイケバンドってのは確かなんですけどね。レーベル:StonesThrowが出す予定だったアジアのサイケバンドのコンピに収録されるはずだった曲です。音の震え方が、サイケですよね。一時期こういう音にハマってまして、インドのファンクとか聴きあさってました(笑)
以上、25曲の紹介でした!久々の曲紹介でしたなぁ。。。
最後まで見ていただいたみなさん、お疲れした!
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