Multiple Intelligenceへの刺激を意識した空間作り

小田急電鉄の子会社となりまして、うちの会社の役割として新たに「小田急沿線の価値向上」というミッションが掲げられました。まぁ、子会社としては当然のことです。うちの会社は、価値が低下している建物に、企画とデザインで新たな価値を生み出すことが得意な会社です。

住む人が満足できない街からは人が離れていき、人が離れると街は荒廃していく。
荒廃している街は治安が悪くなるから、そんな街からは人が離れていく。
人が離れる⇔街が荒れる

この街の荒廃のシナリオは「にわとりが先か、卵が先か」みたいな話で、離れる理由は複雑で何かをしたからといって、あっという間に改善されるというものではないんだろうけど、それに歯止めをかける手立ての1つとして、人が住みたいと思えるような街づくりとコミュニティ作りが大事だと改めて思っているわけです。

街を活性化するための方法として、若い人、若い家族を街に呼び込むというのも大事なことです。若い人の満足度となると、洗練された街の雰囲気や、子育てのしやすさなども大事な判断基準になるでしょう。

そこで、今、子育ての支援をしやすい場づくりというものを考えています。大きなコンセプトとしては、ハーバード大学の教授:ハワード・ガードナーが提唱し、現在世界で広く認知されつつある理論「Multiple Intelligences」をベースにした場です。

1.言語的知能:Linguistic intelligence (word smart)
2.数学的・論理的知能:Logical-mathematical intelligence(number/reasoning smart)
3.空間的・視覚的知能:Spatial intelligence (picture smart)
4.身体的・運動的知能:Bodily-Kinesthetic Intelligence(body smart)
5.リズム・音楽的知能:Musical intelligence (music smart)
6.対人関係の知能:Interpersonal intelligence (people smart)
7.内観の知能:Intrapersonal Intelligence (self smart)
8.自然・環境の知能:Natural-Environmental intelligence (nature smart)

この場に来れば、この8つの知能を刺激するようなものが置いてある、そんな楽しい場です。
教育に携わっている方々にもご協力いただきながら、各知能を刺激できるような環境のイメージを膨らませています。DJをやっていたということもあって、俺はリズム・音楽的知能についてドラフトを任せられました。とはいえ、音楽の知識は0に等しいし、楽器もできないのに・・・。まぁ、やってみようじゃありませんか。仮予算50万として。

ということで、Facebookでみんなにどういう楽器があったら楽しいかな?って問いかけてみたら、みんなアイディアを持ってる持ってる。次々コメントいただいて、大変参考になりました。俺なりに整理するとこういう感じ。

Ⅰ.Digital >デジタル機材を中心に選定。
※リスク:機材の故障、複雑
ex. MPC、シンセサイザー、ドラム…

Ⅱ.Tribal / Traditional >民族楽器、伝統楽器を中心に選定。
※リスク:単調、飽きやすい
ex.カリンバ、アサラト、ボンゴ、シタール、ジャンベ、木魚…

大切にしたいのは、
①触れる・たたくなど単純な動作で音を奏でられる楽器であること。
②触れ方次第で、音階や音域の高低、音の強弱が変わることに気づいてもらえるような楽器であること。
③普段触れることがあまりなく、かつどんな音が出るのか一見わかりにくい楽器であること。
④その楽器たちが、それぞれ色々な材質であること。

うん、なんか楽しくなってきたな。ⅠとⅡを合わせると、結局HI-FANA!?って気がしちゃうんですが、それはそれで面白い。アナログとデジタルの融合。リズム感や日常巷にあふれる音への興味・探究心という意味では、彼らはものすごいわけだし。もうちょい深彫りしてみようと思います。

おれ、この動画大好きです。

HI-FANA / remix your city



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ぱーそなるえふぇくつ

Personal Effectsとは「私物」のこと。 岩手出身の私“Meloky(メロキィ)”が、気の向くまま・思いつくがままに書き綴るBlog。趣味、家族、仕事、本、食事、音楽について、他にも喜び・憤り・哀しみ・楽しみ・悩みなどの喜怒哀楽や、普段は口にしないような些細な事など、包み隠さず書きなぐるそんな場所。 私のDJ MIX音源もここから聴いていただく事ができますよ。