自分がやりたいことはなんなのかを考える

これまで私が担当してきたFCのオーナーに、自身の退職のご挨拶の電話を改めてかけてるんだけど、とても気持ちよく送り出していただけるということに本当に感謝している。それだけでなく、これからも個人的なおつきあいをと言っていただけることは担当冥利に尽きる。

実は、私が辞める翌月から私の部署は事業譲渡により、ほかの会社の傘下に移る。既に両社のIRで公表されているので、やっとこんなことを書けるわけで。

振り返ると、これまでの勤務人生7年間で、私は転職活動はしたことないけれど、M&Aで2回親会社が変わったので、その都度社風や文化の違いに順応していかなければいけなかった。そういう意味ですごいストレスがあったのは事実。ただ、そうしていくことがある意味モチベーションとしてやってこれたのだとも思ってる。

そこに信頼できる上司がいて、一緒にやっていきたいと思える仲間がいて、一緒に切磋琢磨したオーナーとの関わりがあったからこそなんだけど、今回遂に3回目の節目が訪れ、これを機に止めることを決意した。経営判断についていくというか、自分をゆだねるのは「もういい」かなって。そこにモチベーションを持てなくなったのは大きな理由の1つだと思う。
当然オーナーからしたって私たち同様、いや、もっとかな、ストレスを抱えているに違いない。このようなタイミングで会社を抜ける事は、相手によっては、あたかも逃げたかのように捉えられ、冷遇されることだってあるわけで。そこを、頑張ってと送り出していただけることには本当に感謝しなければならない。

これまで、自分がどうしたいか/何をしたいかという事以上に、如何にこの環境的変化に素早く自ら順応し、既存サービスをこれまで同様に提供出来るように整え、その中でいち早く個人の成果を出せるようにするかという判断軸で動いてきた。ただ今回自らの意志で会社を辞め、新たな仕事を探すタイミングで自由を感じた反面、自分の弱さにも気づいてしまう。会社に与えられた枠の中で我武者羅にやってただけで、自分で道を開拓してきたわけじゃないんだという弱さ。つまり、そこに自分の意志ってもんがあまりなかったんじゃないかってこと。それはキャリアパスとか、そういうこと含め。

そんな状況で、次の仕事を早く見つけたいという焦りの声と、ここが転機だから慎重にって声が頭の中で両方聞こえてる。経験重視で今までの業種に近いところで働くという道もあるし、給料・待遇という観点で1からキャリアを積み上げ直すという選択もある。そして、自分の内面から湧き出る欲求に従い、やりたいことを突き進むという道も。

結婚をすると自由が無くなるなんて昔よく聞いたけど、たしかに結婚して、生活のことも考えずにやりたいことだけやるってわけにはいかなくなったのは確かかもしれない。

この自問自答は今まで会社が変わるたび繰り返してきたわけだけど、今回はいつもと違って既に会社を辞めているという点で大きく意味合いが異なる。そしてこれを考えるたびに思い浮かべるのはダニエル・ピンクの「モチベーション3.0」。

■「動機付け要因」・・・モチベーションを向上させる要員。「達成」「承認」「仕事そのもの」「責任」「昇進」
■「衛生要因」・・・モチベーションを低下させる要員。「会社の方針と管理」「監督」「監督者との関係」「労働条件」「給与」「同僚との関係」などの欠如や悪化

これは、いわゆるモチベーションの二要因理論といわれるやつで、これをさらに発展させたのが、ダニエル・ピンク。「モチベーション 1.0」は「生存や安心に基づく動機づけ」、「モチベーション 2.0」は「アメとムチに駆り立てられる動機づけ」と定義し、内面から湧き出るやる気に基づく「モチベーション3.0」こそが、創造性を要する高度な知的業務に携わる現代の労働者には、重要な「やる気」の源泉だと主張している。


改めて、今「教育」というものが自分の中できっても切れないと実感しつつある中で、「教育」をもっと広い広義の意味でとらえなおして、自分の思う、自分の携わりたい「教育」を整理して臨みたいと思ってます。そろそろやりたいことに向き合って、やらないとね。

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ぱーそなるえふぇくつ

Personal Effectsとは「私物」のこと。 岩手出身の私“Meloky(メロキィ)”が、気の向くまま・思いつくがままに書き綴るBlog。趣味、家族、仕事、本、食事、音楽について、他にも喜び・憤り・哀しみ・楽しみ・悩みなどの喜怒哀楽や、普段は口にしないような些細な事など、包み隠さず書きなぐるそんな場所。 私のDJ MIX音源もここから聴いていただく事ができますよ。