やっと観た『さよなら歌舞伎町』 舞台はnot青山 新宿歌舞伎町

やっと観たぞ『さよなら歌舞伎町』
舞台はnot青山 そう新宿
真夜中を経て描く明け方 それはたった1日の群像劇
ラブホテルで目の当たりにする 人生景色まるでパノラマ
パトカーだって日常茶飯事 だって眠らない町 歌舞伎町
窓側も光差さない雑居ビル
閉め切った空間で男女が交わう
むせ返るほど匂い立つ性と生
だから己をさらけ出す尚更
ただただ今を生きてく人々 何も変わらないよ あのまま
そろそろ後回しにすんのはやめよか
散らかしてきた人生の後片付け


今日は映画『さよなら歌舞伎町』にちなんで「あおああ」で踏韻。
みなさんは見ました?これ、そこまで大々的に宣伝されていなかったと思うのですが、映画評もかなり良くて、結果俺も大好きな映画となりました。もう上映はされてませんので自ずとそうなるんだけど、家でDVDで見るのが向いてる気がします。見たい人はすぐに借りにいこう!




主演は染谷将太。前田敦子、イ・ウンウ(イ・ウヌ)、大森南朋、田口トモロヲ、村上淳、松重豊、南果歩・・・と、脇を固めるキャストもそうそうたるメンバー。そして、ここ数年の邦画では珍しいほどに全編にわたるSEXシーン。そりゃ舞台がラブホテルだからね、当然ちゃあ当然なんだけど、なかなか生々しいシーンでした。

個人的に群像劇って大好きで。なんか、自分がこうやってブログを書いている時も、色んな人の人生が同時に動いていることなんて、そんなのわかりきってる事なのに、でもまぁ、それを実感する事ってなかなかできなくて。

恋愛に似てるのかもなぁ。「あのコ、今何してるんだろう」って考えるとドキドキするじゃん?きっとどんなに想像しても、所詮想像の域を出ないし、実は全く知らない別の顔があるかもしれない。人ってそんな単純ではないぞ・・・っていう、そんな深層と真相を全能的に覗き見る事ができる視聴者の優越感。例え風俗嬢だろうと、大企業の社長だろうと、俺だろうと、みーんな同じ時間が流れている。なのに全く違う時間を過ごしている。これがたまらない。だからこそ垣間見るのであれば、その一時一時は思いっきりリアルか、思いっきりドラマティックであって欲しい。俺の群像劇愛には、そんな期待が込められているわけです。


見た人の大半がデリヘル嬢を演じたイ・ウンウに引きつけられるんじゃないだろうか。彼女がずば抜けて輝いてたなぁ。欲が渦巻くこの歌舞伎町を舞台にしながらも、彼女は特に純粋さを保っている。いや保つ為に割り切っているというか。あわせて言うなら、この映画に共通しているのは女性の強さ。やっぱり女性ってすごいなぁなんて考えながら見てました。

みんなワケありの人生を過ごしているわけだから、人間描写をいくらでも重くできたテーマだったにも関わらず、挿入曲を軽やかなウクレレソングと、とぼけた演技で、どこかコミカルに見せてしまうのもこの映画の良いところ。それもあってか、SEXシーン多いのにエロくないんだよねぇ、この映画。

イ・ウンウに惚れてしまいそうになるほど、素晴らしい映画でした。ごちそうさま。


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ぱーそなるえふぇくつ

Personal Effectsとは「私物」のこと。 岩手出身の私“Meloky(メロキィ)”が、気の向くまま・思いつくがままに書き綴るBlog。趣味、家族、仕事、本、食事、音楽について、他にも喜び・憤り・哀しみ・楽しみ・悩みなどの喜怒哀楽や、普段は口にしないような些細な事など、包み隠さず書きなぐるそんな場所。 私のDJ MIX音源もここから聴いていただく事ができますよ。