「メラビアンの法則」というウソ・ホント

今、ウチのスタッフさんに、スタッフ向けのマナー研修を企画していただいています。


その企画案が出てきたので、目を通したんだけど、前より改善されたし、しっかりまとまっていて、最初の案に比べて見違えるほど良い感じ。素敵☆これを実施すれば、ウチのスタッフさん達の顧客対応が改善されるイメージも湧いてきて、こういうスタッフ同士の自浄作用は素晴らしいなと思うわけです。


が、しかし。その中に、気になる文字が・・・・。


メラビアンの法則


うわぁ・・出たっ!マナー研修やら営業研修で先ず出てきやすいワード。はい、知ってる人は大きな声で説明してみよ〜う。さん・はいっ!




  1. 話の内容などの言語情報(Verval)が7%
  2. 口調や話の早さなどの聴覚情報(Vocal)が38%
  3. 見た目などの視覚情報(Visual)が55%の割合・・・で相手に伝わると。



まぁ、こんな事から、「7-38-55ルール」とか「3Vの法則」とも呼ばれてるらしい。


これ、『人は見た目が9割』とかいう本がバカ売れした当時、曲解というか拡大解釈されて、「見た目が一番重要」とか、「話の内容よりも喋り方のテクニックが重要」とか、未だにどんどんパワーアップして一人歩きしてちゃってるという顛末。見た目が大事なのは、まぁ分かる。でもさ・・・でもね、話の内容よりも見た目やしゃべり方が大事って・・・。んな、馬鹿な!


もう一度言うよ。

っんな・・・バカなっ!




幸い、今回の研修企画案を読み進めていくと、ちゃんと内容の大切さにも言及してくれたので、少しほっとしましたが、「メラビアンの法則=見た目がすごく大事」っていうことが全面に出していたので、それはやめましょうと伝えました。


でも、じゃあ、「メラビアンの法則」は正確にはどうなの?って話なんだけど、簡単に言うと、

矛盾したメッセージを受け取ったときに、どの情報を優先するか

ということらしいです。たとえば、分かりやすく言えばこんな状況。


  • 笑いながら(他者を)怒る
  • 悲壮感漂いながら(他者を)ほめる


この場合、どんなに怒っても見た目が笑ってるから(相手は)反省しないし、悲しそうだから褒められた気がしない、とかそんな話なんですね。単に事実を伝えたり、要望したりするコミュニケーションの場合のことには触れていないし、全てのコミュニケーションにおいてこの法則が適用されるといった解釈も、メラビアンさんはしていない!はいっ、メモ!!





でね、これでおしまい・・・ではなくて、この真実を知ったときに当時俺は思ったんだけど、逆説的に捉えれば、逆に言えばよ、


この3つの方法を矛盾しないメッセージにおいて用いた場合の「説得力」って・・・

すごいんじゃない!?

ってこと。



楽しい事は楽しそうに、すごい事はすごそうに、悔しい事は悔しそうに、内容と口調や声のトーンと、見た目とボディランゲージとを一致させることが重要なんじゃないかと思うわけです。だからそれは効果があるかは分からないけど、個人的に意識してます。その成果か分からないけど、年始の全社イベントで賞もいただきました(笑)


会社の年始キックオフで「ベストプレゼンテーター」という賞をいただいた時の写真


あはは。恥ずかしい写真ではありますが、イケメンとはほど遠い見た目が3枚目のキャラでも、賞は取れるってことで(笑)これじゃあ、また曲解を生んでしまうか。


まっ、みなさんのリテラシーに委ねるとしますか。

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ぱーそなるえふぇくつ

Personal Effectsとは「私物」のこと。 岩手出身の私“Meloky(メロキィ)”が、気の向くまま・思いつくがままに書き綴るBlog。趣味、家族、仕事、本、食事、音楽について、他にも喜び・憤り・哀しみ・楽しみ・悩みなどの喜怒哀楽や、普段は口にしないような些細な事など、包み隠さず書きなぐるそんな場所。 私のDJ MIX音源もここから聴いていただく事ができますよ。