どこかで聞いたことあるような見出し。
著者がつけたのか、編集者がつけたのか、まぁ、ミーハーだわな。タイムリーと言えばタイムリーですが、なんか安っぽくなるような気がする。この本のタイトルは以上に長い。
「ごめんなさい、もしあなたがちょっとでも行き詰まりを感じているなら、不便をとり入れてみてはどうですか?~不便益という発想」 川上浩司著
このクソ長いタイトルを読んだり、書いたりすること自体が不便なのですが、まぁこういわせることが狙いなのでしょうから、まんまとその意図に乗っかってしまった自分に辟易するのであります。
この本では、「労力」がかかるかどうかを、便利/不便と定義して、かつ「労力」を【心理的労力】と【物理的労力】の2つが存在するとしつつ、「不便=便利ではない」こと、「手間を省くことが便利」でありながらも、それを追求するだけではいけないということを念頭に置きつつ、「便利」と「楽」が同一ではないということも考えたりするような、なんとも持って回ったような本です。。。大半は読み流しちゃったけど(笑)、使えそうなところだけ抜粋。
旨い料理は傾向として味が薄いと感じる。コレはまさに味が舌に近寄るのではなく、舌が味に寄っていこうとするのである。~プロダクトデザイナー:深澤直人氏の言葉~
人間中心設計を浅薄に理解して、人に適応する機械を求める風潮に警鐘をならし、人の適応能力を生かすデザインが志向された。~行動中心設計:ドナルド・A・ノーマン
つまりは、(便利だから)「変わらずにすむ」と喜んでいる場合ではなく、「変わらずにいさせられている」だけかもしれない。変わらずにすむのではなく、便利であることによって「変わる能力を発揮する機会を奪われている」だけかもしれない、と。不便が与える益の一つは、「手間をかけ頭を使わされるという不便は、自分を変えてくれる」ということ。
これ、なかなか考えさせられるな、と。すぐメモしちゃいました。
そして、これが不便益システムの発想に有効なツール。
要は不便にしてくれる12パターンの抽出。
そして不便になったことで得られる8パターンの抽出。
さっそく、講座に導入できそうだ。。。1500円の価値有り!
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